決算整理

四半期または1年間の終わりになると財務諸表を作成します。

会社の成績表だね。

期中に行ってきた仕訳によって帳簿には多くのデータが蓄積されています。今まで学んできた売買取引やら債権債務、土地・建物といった有形固定資産、株や債権の有価証券などなどの数字がたくさん計上されています。
あとはこれを集計して勘定科目ごとの残高を調べればいいのですが、結論から言うとこのままでは使えません。

どういうこと?

例えば、帳簿上の現金と実際に金庫に入っている現金の額が一致しない、ということが起こり得ます。

ああ、なんか現金の項でやったね。

現金過不足っていう勘定が出てきましたね。期中は現金過不足という勘定を使っていますが、決算日には現金過不足が発生した原因を決めてしまわなくてはいけません。

結局分からなかったら雑益、雑損になるんだっけ。

その通りです。現金過不足から雑損や雑益に振替えなければいけません。こんな具合にいくつかの項目で決算時(期末)に特別な仕訳をきる必要があるのですが、これのことを決算整理と呼びます。
会社の成績表(財務諸表)を作るために修正を施す処理と考えてください。具体的に決算整理には以下のようなものがあげられます。
決算整理事項
①固定資産の減価償却
②引当金の計上
③期末棚卸資産の評価
④有価証券の評価替え
⑤棚卸資産の評価替え
⑥経過勘定の計上

初めての言葉ばかりだよ!?

これらの仕訳をきることで会社の財産や損益を適正にしているのです。次回から順を追って簡単に説明していきます。