(12)仕訳と勘定の関係

簿記3級講座

仕訳と勘定の関係

ちょっといいかな。
パンダ

ん? なにかな?

いまさらだけど、仕訳と勘定の関係がよくわからないんだよね。

うん。そこは一番大事なところだね。よくぞ、質問してくれました。ちょっと説明が足りてないかな~って思っていました。

あ、そうなの。

以前使った仕訳と勘定を用いてみましょう。

仕訳(仕入)5,000 / (現金)5,000

こんな感じになります。
複式簿記では仕訳→総勘定元帳の流れで記帳していくんでしたね。
仕訳帳で記録して、元帳で勘定別に分類・集計するんです。

この前、仕入勘定の借方は「当期仕入」って書いてなかったっけ?

あれは分かりやすくするための工夫です。厳密には仕訳で対応した勘定科目を書きます。今回のように仕入勘定の借方(左)には現金を、現金勘定の貸方(右)には仕入を書きます。

う~ん、仕訳では仕入が左側にあるのに、勘定で見たら現金が左にきてるんだよね~。なんだかその辺が気持ち悪いなぁ。

言わんとしてることは分かるよ。
ただこれはどれに主眼を置いているかってだけだからね。
仕入に注目してみたら、今回の取引で仕入の借方が増えた(費用が増えた)。どうやって仕入をしたんだ? 現金払いで。ってことだよね。
逆に現金に注目してみたら、現金の貸方が増えた(資産が減った)。
何に使ったんだ? 仕入に使った。ってな感じだよ。

う~ん、それは何となく分かるんだけど。なんかしっくりと・・・。

どうしても納得しにくいなら、こう考えたらどうだろう。

こんな風にそれぞれをズラしてみたらどうでしょう。仕訳の状態になるでしょ? 逆に仕訳からそれぞれの勘定について考えたいときは、対象の科目を上になるように回転させれば自然にできあがります。

ほほ~、これならど忘れした時も大丈夫っぽいね。

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