(10)財務諸表(ざいむしょひょう)を知ろう

簿記入門講座

財務諸表を知ろう

仕訳、資産・負債・純資産・収益・費用について大体分かったかな?

ん~、なんとなく?

うん、それで上出来。じゃあ、今回は簿記の最終目的である財務諸表(ざいむしょひょう)について学ぼうか。

ざいむしょしょう。しょひょう。また、難しい言葉が。

財務諸表は会社の成績表のことだね。次の4表で構成されています。

財務諸表(1)貸借対照表
(2)損益計算書
(3)キャッシュフロー計算書
(4)株主資本等変動計算書

じゃあ、改めてそれぞれについて簡単に説明しましょう!

貸借対照表

決算日における、お金の源泉とその使い道を示しています。
資産と負債と純資産に区分されています。
資産=負債+純資産の式が成り立ちます。
純資産は資産と負債の差額として考えられます。
分類し難いものが押し込められている感じがします。

損益計算書

一会計期間(四半期や一年間)における収益と費用を示し、本業による儲けや純利益などを表します。営業利益、経常利益(ケイツネと略されますね)、当期純利益などが示されます。ちなみに米国式会計では経常利益は表示されません。

キャッシュフロー計算書

実際の現金の流れを示しています。
会計上の儲けと実際の現金収入は対応していないことが多いので、
キャッシュフローを認識することは非常に大事です。
黒字なのに倒産する会社があるのも、これと関係しています。
会計上は利益が出ているけれど、手元に現金がないということですね。
企業間取引は債権債務でのやり取り(現金が手に入るまでに時間がかかる)が主流であることが起因しています。

株主資本変動計算書

資本金、資本剰余金、利益剰余金など株主資本の増減を表しています。
他には少数株主持分(子会社の株式をもっている他の人の取り分)の項目もあります。

こうやって文字だけ見てみてもなんのこっちゃ分からないと思うので、
一度実際の財務諸表を読んでみることをお勧めします。

え?どうやって?

自分の知っている有名企業のホームページを見てみたらいいですよ。最近は上場会社のほとんどが決算書をサイト上で公開しているからいくらでも見ることができます。
株主・投資家向け情報」とか「IR情報」とかのリンクがあるはずだから、そこから調べられます。

決算短信というのが四半期ごとの決算書なんだけど、これが結構読みやすいから、1P目だけでも目を通してみるといいでしょう。

 

 

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