勘定科目を覚えよう

前回予告していた大きな5つのカテゴリーというのは資産・負債・純資産、収益・費用のことです。まずは考え方の基本となる下の図を見てください。
【お金の源泉とその使い道】
【収益と費用】

・・・なにこれ?

この図はそれぞれのカテゴリー(資産・負債・純資産・収益・費用)のあるべき位置関係を表しています。この左右は仕訳の借方・貸方と一緒と考えていいです。
例えば、資産が増える取引があった場合、仕訳は資産を左側に記入する。逆に資産が減る取引があった場合、資産を右側に書く。

??

負債が増えたら右側に。負債が減れば左側に。費用が増えたら左、減れば右。収益は増えたら右、減れば左に記入する。

・・・ああ、なんとなく分かった。この図は増える方に位置しているってことだね。

そういうこと。

で、資産とか収益とかってなに?

で携帯電話代の仕訳をしたとき、【携帯電話代】と【現金】という勘定科目が現れました。【携帯電話代】は費用、【現金】は資産に分類されます。つまり勘定科目は資産、負債、純資産、費用、収益のいずれかに分類されるんだね。

・・・資産とか費用っていうのは大きな分類わけってこと?

そうそう。資産、費用といった大きなカテゴリーの中にある現金、携帯電話代という小さなカテゴリーが分類されているんだと考えてくれたらいいよ。

・・・えっと。仕訳をするときに、いちいち「この勘定科目は資産だ。だから左に書こう」とかってやらないといけないってこと?

まぁ、そういうことだね。

・・・なんだか、すんごい面倒くさそう。

いやいや、慣れれば一瞬で分かるようになるよ。それに上の図が頭に浸透したら、仕訳の間違いとかもすぐに見つけられるようになるよ。

へ~。ところで気になってたんだけど。この左が借方・右が貸方って、名前に意味はあるの?

う~ん、昔は借りた貸したの意味があったらしいけど、今では単なる記号としての意味しかないらしいね。だから言葉の意味で覚えるんじゃなくて、左は借方、右は貸方と丸暗記した方がいいと思うよ。ちなみに私は次のように覚えたよ。実際、今でもどっちがどっちか分からなくなる時があるから、これで思い出しているんだ。

ほうほう、確かにこれなら思い出しやすいかも。