簿記を始めよう

あれ?でも簿記って家計簿をつける方法だったよね?

うん、そうだね。

じゃあ改めて勉強しなくても、家計簿くらいだったら僕つけられるよ?

確かに家計簿を付けることも簿記だよ。でもそれは会社で使われる簿記とは種類が違うんだ。家計簿のような簿記は単式(たんしき)簿記といって会社で使われるのは複式(ふくしき)簿記というんだ。

え?・・・家計簿の簿記は簿記じゃないの?

いやいや、れっきとした簿記だよ?心配しないで。ただ、会社で使うものの方が社会的に一般的だから、普通『簿記』=『複式簿記』っていうイメージなんだ。

へ~、簿記には種類があるんだね。で、単式と複式ってどう違うの?

気になるところだけど、ちょっと説明が長くなりそうだから、それはまた次回にしようか。

今まで簿記の大切さを述べてきました。家計簿みたいなものですよ、だから身近なものですよ、と。ですが、家計簿の簿記とビジネスで用いる簿記は異なるものです。

「帳簿をつける方法」という意味では同じですが、ビジネスの簿記(複式簿記)は単式簿記よりも少しばかり、いえ、かなり複雑です。

・・・・・・・・・・。

個人に比べると会社の取引にはいろんな種類があります。その取引ひとつひとつに対して帳簿をつけていかなければならないので、どうしても知っておくべき知識の量も多くなってしまいます。

でも心配しないで下さい。別に専門家(公認会計士や税理士)を目指すわけではありませんから大して難しいものではありません。

そうなの?

個人的には高校の物理や数学の方がずっと難しいです。簿記は実務に則した技術ですから、実際に日常で使える知識です。その分理解がしやすいと思います。