(1)オプション取引とは?

オプション講座

オプション取引とは?

オプションとは権利のことです。オプション取引とは権利の売買を行う取引です。

アメリカでは商品(トウモロコシや大豆など)、株式、債券、株価指数などオプションの対象となるものは多いのですが、日本では日経平均株価(日本の主要企業225社の株価の平均を修正したもの)に対するオプションしか取引されていないのが実情です。

しかし以前に比べれば取引高も増え他にも取引しやすい環境が整ってきたので日本のオプション市場でも十分収益を上げることができるはずです。

オプションの強みは市場が自分の予想と異なる動きをしても利益を得る可能性がある点でしょう。

オプション取引は具体的にどんなもの?

オプション取引ではコール(call)プット(put)という2種類の権利が売買されています。

上表はSBI証券のオプション取引の画面です。左側がコール、右側がプットの売買状況を示しています。コールは「ある値段で買う権利」を意味し、プットは「ある値段で売る権利」を意味します。そしてこの「買う権利」を買ったり売ったり、「売る権利」を買ったり売ったりしているのです。これがオプション取引です。

「買う権利」を買ったり売ったりって、意味わかんないよ?
「買う権利」をさらに買うって何さ?売るって?

うんうん、この辺はオプションの一番大事なところであり、取っ付きにくいところでもあるからしっかり説明しましょう。
まず下の取引画面を見てみましょう。権利行使価格というのが真ん中にあります。

これは「将来この価格で取引します」という価格を意味しています。日経平均では125円きざみで価格設定がされています。(市場価格から大きく離れると250円刻みになっているところもあります)

そもそも「将来この価格で取引します」ってどういう意味?

ん~、例えば下の日経平均。1月中旬の段階で11,000円まで回復してきました。上昇トレンドを描いています。この調子でいけば2月の第2金曜日までに11,500円くらいまで上がるかもしれません。

なんで2月の第2金曜日

オプション取引は将来の取引価格をやり取りするものです。将来と言っても漠然と未来の話では取引は成立しないわけで、ちゃんと区切り(期限)が決められています。それが毎月の第2金曜日なんです。第2金曜日までに設定した価格で取引できる権利ってことです。ちなみにこの第2金曜日をSQ日と言います。SQとはSpecial Quotationの頭文字を取ったもので「特別清算指数」と呼ばれます。

さっきの話に戻りますね。日経平均の動きをみていると2月の第2金曜日までに(1月中旬から3~4週間後に)11,500円を超えるかもしれません。そこで1月中旬現在、2月の第2金曜日を期限として、11,250円で日経平均を買う権利を購入するとします。

2月の第2金曜日までに日経平均を11,250円で買う権利を持っているとして、日経平均が11,500円まで上がればどうでしょう。市場価格が11,500円のものを11,250円で購入できるわけですから、11,500円-11,250円=250円の得をするってことになります。

あ~。でもそれって日経平均が11,250円以上にならなかったら得にはならないんじゃ・・・?

うん、そうですね。

・・・・・? わざわざ将来の価格を予想しないで、今の価格で取引しても同じなような気がするんだけど。だって、結局上がったり下がったりを予想してるんでしょ?日経平均が上がると思うなら今買えばいいんじゃない?

それはそうなんですが、将来の取引価格を決めるのは単にキャピタルゲイン(株式や債券価格の上昇による利益)を目的としているだけではないんですね。次は将来の取引価格を決める意義について考えてみましょう。

将来の取引価格を決めておく意義

例えば、牧場経営者の立場で考えてみましょう。

はい。

牧場には牛がいて、牛には食べ物が必要です。その辺の草を食べたりもするでしょうが、エネルギーや栄養価の高い、肉質を良くする専用の飼料が販売されていて、これを牧草とともに食べさせてやるのが一般的です。飼料にはトウモロコシ、大麦、ふすま等が使用されています。つまり農作物です。

農作物の収穫量は天候などに大きく左右され、極端に供給量が減ってしまうことがあります。ということは飼料の価格が大きく変動する可能性があります。

そういえば、野菜がすごく高くなった時があったねぇ。いつもの1.5倍とか2倍とかになったりしなかったっけ?

そうそう。逆に豊作の際は供給過多で価格が低くなります。あえて出荷せずに捨ててしまうこともあるみたいですね。

話を戻して、牧場の話。仮に牧場主を牛飼さんとしましょう。
牛飼さん、昨年は牛20頭のため飼料Aを1年間で500万円分購入していました。一方で牛乳などの生産物で収入が600万円ありました。単純に考えて600万円-500万円=100万円の利益が出たことになります。(その他の費用や現実の餌の相場などは度外視しています)

今年も同様の見込みでいたのですが、どうやら飼料の原産国であるオーストラリアで作物が不作らしく、飼料の価格高騰が避けられないようです。牛飼さんが使っている飼料Aの価格も値上がりして、1年分で600万円になってしまいました。例年通りの収入が600万円ですから、このままだと利益が0円になってしまいます。

ありゃりゃ。

なんとか利益を確保するためにはもっと安い飼料に変更するか、生産物の販売価格を上げる等の対策を打たなければなりません。しかし、牛飼さん、既にそういう努力はしてきました。利益を絞り出すことはなかなか難しそうです。

企業努力をするのは当然として、牛飼さんが利益を確保するためにはどうすれば良かったのでしょう?

・・・ま~、話の流れ的に飼料の価格を前もって決めておいたら良かった、かな?

そう!その通り。牛飼さんが昨年のうちに今年の飼料Aを500万円で購入できるよう取引をしていれば、収入600万円ー飼料代500万円=100万円 の利益が得られたはずです。(将来価格の取引にかかる手数料などの費用が必要なので厳密には100万円未満になります)

え!? すごいじゃん! 毎年その取引やってたら丸儲けじゃない!?

・・・丸儲けの意味がよく分からないけど。
確かに便利なものですが、良いことばかりではありません。今回は作物の不作を例に挙げましたが、逆に豊作だった場合はどうでしょう?

豊作ということは供給が需要を上回るということです。そうすると当然市場価格は下がります。仮に飼料Aの価格が400万円になったとします。しかし牛飼さん、500万円で購入する取引をしちゃっています。
これ、明らかに100万円損してますよね。

あ~、すごい損してるね。

つまり将来の価格を決めておくという取引は不測の事態に対する保険としての機能がある反面、例外的に有利な条件になったとしてもその恩恵にあずかることができないのです。事が想定内に進むようにするための道具なのです。

現在の金融派生商品(デリバティブ)

こんな具合で商品の将来の価格をあらかじめ決めておくことは元々保険(ヘッジと言います)のために行われていました。(hedge:ヘッジ=「両賭け、金銭的損失に対する防御」と辞書には記載されています)

しかし金融の発達に伴い、実際に現物として存在する商品以外もこの取引の対象となりました。その一例が日経平均株価やアメリカのダウ平均株価などの株価指数です。

こうなってくると本来の目的(保険)から逸脱して、お金儲けの手段としての取引という色合いが濃くなってくる気がします。
だからこそ売買に参加する人が増え、市場が活発になり発展してきたのでしょうから一概に悪いとは言えませんが、なんとなく釈然としないものを感じたりします。

上の例で示した牛の飼料価格を前もって決めておくというのは先物取引と呼ばれるものです。

ああっ、あの怖いという!

そういうイメージが強いですね。しかし牛の飼料の話を聞いていて怖いって思いましたか?

あ~、どちらかと言うと便利だな~って思った。

うん。本来はそういうものなんだと思います。何か原料を仕入れて、それを加工する仕事をしている人が原料を安定的に手に入れる取引ってのが元なんです。ところがどっこい、投機目的で先物取引を行うから怖いことになるんですね。

なるほどね~。

先物取引とオプション取引の違い

それでオプション取引ってなんなの? 先物取引の一種?

似た性質はありますが、異なるものです。先物取引は将来に決められた金額で売買することを約束する取引です。売買する事は確定しているのです。一方、オプション取引は将来に決められた金額で売買することができる権利を扱う取引です。

なにが違うの?

例えばリンゴで考えてみましょう。1週間後、リンゴ1個を150円で買う約束を八百屋さんとします。1週間後にリンゴの市場価格が200円なら150円で購入するので50円得します。逆に、市場価格が100円なら150円で購入するので50円損することになります。約束通りに売買をしなければならない。これが先物取引です。

ほうほう。

次はオプション取引です。1週間後にリンゴ1個を150円で買える権利を八百屋さんから10円で購入するとします。1週間後にリンゴの市場価格が200円なら150円で購入できるので200−150−10=40円得します。逆に、市場価格が100円なら150円で買える権利を行使せずに150+10=160円でリンゴを手に入れることができます。

んん??

オプションは権利なのでそれを行使するかどうかは権利を持っている人の自由なのです。

市場価格が200円の時に150円で買える権利を有しているなら権利を行使して150円で取得するのが得です。しかし市場価格が100円の時にわざわざ150円で買う必要はありません。100円で買えばいいのです。

まぁそりゃそうだね。

先物取引の場合はその自由度がありません。150円で買う約束をしてしまっているので、市場価格が100円でも150円支払わなくてはいけません。

なんだかオプション取引の方がお得な気がするけど!?

自由度は高いですが、権利自体に価格があるのでオプション取引が優れているとは言い切れません。市場価格が200円の時、先物取引では200ー150=50円得をしていましたが、オプション取引では200ー150ー10=40円の得です。権利の価格10円分、先物取引より悪いのです。

権利の価格かぁ。

買う権利を買う立場の例を考えましたが、逆の立場はどうでしょう。

買う権利を買う立場の逆? 売る立場?

そう。この場合、八百屋さんが買う権利を売ったとしましょう。八百屋さんは150円で買う権利を10円で売りました。仮に市場価格が200円になってしまうと、200円のリンゴを150円で売らなくてはいけません。すると150+10-200=40円の損になります。

買う権利を売るってことは、その価格で売る義務があるってことか。

その通り!

逆に市場価格が100円の場合、150円で買う権利は行使されないので10円で売却した権利は失効し、この10円が八百屋さんの利益になります。

買う権利について説明したので、今度は売る権利をについて考えてみましょう。八百屋さんがリンゴを150円で売る権利を10円で買ったとしましょう。すると市場価格が100円の時は150円で売ることができるので150-100-10=40円の利益になります。

この場合、売る権利を売った人が150円で買う義務を負うのです。

買う権利の逆なんだね。

権利と義務は表裏一体の関係ですね。オプション売買には次の4パターンがあります。

オプション売買のパターン

買う権利を買う→お金を払う+買える権利を得る
買う権利を売る→お金を得る+売る義務を負う
売る権利を買う→お金を払う+売れる権利を得る
売る権利を売る→お金を得る+買う義務を負う

この買う権利をcall(コールオプション)

売る権利をput(プットオプション)と呼びます。

オプション価格の性質

でも実際にオプション取引の対象となるのは日経平均って言ってなかった?

そうですね。

仮に権利を行使した時はどうなるの? 日経平均って買えるの?

株価指数なので実際に保有することはありません。差金決済されます。仮に150円で買える権利を持っていて、期日における市場価格が200円なら差額の50円が口座残高に加算されます。権利行使しなければ権利は第2金曜日に失効します。

また、期日が到来する前であれば買った権利を売ることもできるし、売った権利を買い戻すこともできます。期日が到来するまでは市場で売買をすることができるのです。

株式みたいに市場で売買できるんだね。

上場株式と比べると流動性は乏しいと言わざるを得ませんがね。取引量が圧倒的に少ないです。

さてオプション取引の重要な要素である、権利の価格について説明しましょう。オプション価格のことはプレミアムと呼ばれることもあります。

オプションで稼ぐためにはオプションの価格は無視できません。オプションを売る戦略ならオプション価格が利益になるし、オプションを買う戦略ならオプション価格がリスクとなります。

オプション価格は色々な要素に影響されますが、基本的に本質的価値+時間的価値で構成されています。

本質的価値? 時間価値?

またリンゴで考えてみましょうか。リンゴ1個の市場価格が150円の時に、期日が1ヶ月後の「100円で買える権利」を買うとします。この権利の価格はいくらぐらいでしょうか?

ん〜? 想像つかないな。

現在の市場価格が150円で「100円で買える権利」を取得するなら、すでに50円の利益が出ていることになります。だったら少なくともこの権利には50円の価値があるはずです。

あ〜、始めから得が出ているなら、同等の価値で取引されるのが当然だね。

この市場価格(150円)と権利行使価格(100円)との差額(50円)が本質的価値です。本当の価値ってことですね。

ふむふむ。

しかしこの100円で買える権利は50円では売買されていません。60円とか70円とか定かではありませんが、50円超であることは確実です。なぜならこの権利の期日は1ヶ月後だからです。

まだ時間があるから市場価格が変動する可能性があるってこと?。

その通り。ひょっとすると今後リンゴは値上がりして180円になるかもしれません。すると100円で買える権利を持っていたら80円の利益を生むことになります。そんな可能性のある権利を50円で売る人はいませんよね。この可能性に対する価値を時間的価値と言います。

でもリンゴが値下がる可能性もあるんじゃないの?

その通りです。だから時間価値も市場価格に著しく影響を受けます。市場価格が150円から130円に下がれば、100円で買える権利は本質的価値も下がるし、時間価値も下がるでしょう。市場の傾向、強いては人々の思惑が影響します。要は需給関係ですね。市場価格が急落した場合、プットの価格が急騰することがよくあります。市場価格が急騰した時のコールの値上がりよりも、急落時のプットの方が大きく動く気がします。この辺りは得よりも損を恐れる人間の心理でしょうね。

また時間価値はその名の通り、期日までの時間の価値と言えます。期間が長い方が変動の可能性は高いので価値も高く、期間が短ければ価値は下がっていきます。

つまり市場価格が一切変動しなくても、権利の価値は日々目減りしていくのです。

だからこそオプション取引は売り戦略の方が勝つ可能性が高いと言われています。時間さえ経過すればオプションの価値は下がっていきますから。

買う権利を売ったり、売る権利を売るってこと?

そういうことです。

しかし売り戦略は利益が限定されているくせに損失は無限大の可能性を秘めているので安易に勧められる戦略ではありません。

9割勝っていても残り1割で大きく損失を出してしまい、通算で損になる可能性も十分あります。

損失が無限大ってなにそれ!?

それでは次はオプション取引の買いと売りの損益の動きを見てみましょう。

オプション取引の損益推移

まずはコールの買いの推移です。権利行使価格24,125円です。

権利を購入するので権利行使価格に達しなければ購入価格分が損になります。一方、権利行使価格を超えていけば利益は無限大となります。

利益無限大! 夢があるねぇ。

今度は逆にコールの売りです。

売っているので権利行使価格に達するまではオプション価格が利益となり、権利行使価格を超えていくと損失が無限大に広がります。。

次はプットの買いの推移です。権利行使価格23,000円の場合です。

プットは売る権利なので、市場価格が下がれば下がるほど利益は増えます。

今度はプットの売りです。

権利を売っているのでオプション価格が利益になります。しかし、市場価格が下がっていくと際限なく損失が増えます。

怖いな~。

オプション取引の本領発揮は売り買いを組み合わせるところにあります。例えばプットの買いと売りを組み合わせた場合は次のようになります。権利行使価格23,125円のプット買いと23,000円のプット売りです。青色が買い、オレンジ色が売り、緑色が両者の複合です。

買い単品だと利益無限大の可能性はありますが、狙い通りにいかなければオプション価格がまるまる損失になってしまいます。これはリスクが大きい。そこで権利行使価格が少し低いオプションを売り、買い価格の負担を減らします。こうすると利益は無限大ではなくなりますが、狙い通りに市場価格が下がれば一定の利益を上げられつつ、狙い通りにいかなかった場合には損失を抑えることができます。

あ〜、利益を制限することで損失の可能性も減らすことができるんだね。

これがオプション取引の面白いところであり優れた点ですね。

証拠金

オプション取引を行う上で忘れてはならないのが証拠金です。オプションの買いの場合は特に証拠金は求められませんが、オプションの売りをする際には証拠金をオプション口座においていなければいけません。

FXとかでも証拠金は必要だよね。

そうですね。FXのようにレバレッジをかけられる取引だと、自分が保有しているお金以上の損失が生じるかもしれません。だからある程度の証拠金を置いておくことが求められます。これはオプション取引でも同じです。オプションの売りをすると大きな損失が生じる可能性があります。それに備えて証拠金が必要なのです。

例えば、期日まで1週間のオプションの証拠金を見てみましょう。これは23,875円がATM(at the money)の時のものです。ATMというのは市場価格に近似した権利行使価格を意味します。この時は日経平均が23,827円でした。左側がcallを1枚売った場合の証拠金、右側はputを1枚売った場合の証拠金です。

権利行使価格23,000円のputを1枚売ると証拠金が390,000円必要だということです。

callは権利行使価格が下がるほど証拠金が増えてるね。putは逆に権利行使価格が上がるほど証拠金が増えるのか。

リスクが増えるので証拠金も多く設定されるということですね。この証拠金は一定のものではなく、市場価格の変動によって上がったり下がったりもします。

しかし証拠金って結構高額だね。

リスクがあっても限定的にされている場合は、その範囲内での金額の証拠金で済みます。例えばリンゴの市場価格が150円の時に160円のコールを売ると同時に170円のコールを買う場合なんかはこれに該当します。

どういうこと??

市場価格の動きと連動してそれぞれの権利の損益がどうなるかを見てみましょう。160円コール売りのオプション価格をA、170円コール買いのオプション価格をBとします。

市場価格160円以下の場合

①160円コール売り:Aの利益
②170円コール買い:Bの損失

市場価格161〜170円の場合

①160円コール売り:損益=160−市場価格+A
②170円コール買い:Bの損失

市場価格171円以上の場合

①160円コール売り:損益=160−市場価格+A
②170円コール買い:損益=市場価格−170−B

160円以下だったら売りのオプション価格(A)-買いのオプション価格(B)が利益になります。160円の権利と170円の権利であれば、市場価格(150円)に近い160円の価格の方が高いので利益になります。

どちらも本質的価値はないけれど、160円の方が得になる確率が高いから権利の価格が高いってことか。

しかし市場価格が161円以上になると160円コール売りは損が生じます。市場価格が170円であっても160円で売ってあげないといけないからです。オプションを売っているのでオプション価格分はプラスになっています。少し損失を補填している感じですね。

さらに市場価格が値上がり171円以上になると160円コール売りはさらに損失が拡大します。しかしその一方で170円コール買いは利益が生じ始めます。ここで160円コール売りの損失と170円コール買いの利益が相殺し始めることになります。

結果的に最大の損失は160−170+A−Bとなります。ということは求められる証拠金の金額もこの損失額以下だとわかります。

コールの売りと買いの両建てをしているからリスクが限定されているんだね。

証拠金は権利行使価格が市場価格から離れているほど少なく計算されるようです。市場価格150円の際、160円のコール売りよりも170円のコール売りの方が証拠金は少なく済むということです。

あとは証券会社の方針にもよるのでしょうが、市場が大きく変動した場合は求められる証拠金の水準が上げられることがあります。それだけリスクの可能性が高まるということなのでしょう。証拠金に余裕のある資金で勝負する必要がありますね。

これはputの売り1枚と買い1枚を組み合わせた場合の証拠金です。最大の損失額は125,000円です。求められる証拠金はこの金額以下になっていますね。

オプション取引の用語

最後のオプション取引で用いられる用語の説明をしましょう。

 

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